2014年の遊戯王環境を振り返る

早いもので2014年も残す所あと1ヶ月となりました。今回はこの1年間における遊戯王環境の変遷について振り返って生きたいと思います。自分は今年の2月ころから大会やCS等のトーナメントシーンから遠ざかってはいるものの、環境の移り変わりやそれらに対する解答等は常に考え…

早いもので2014年も残す所あと1ヶ月となりました。今回はこの1年間における
遊戯王環境の変遷について振り返って生きたいと思います。自分は今年の2月ころ
から大会や
CS等のトーナメントシーンから遠ざかってはいるものの、環境の
移り変わりやそれらに対する解答等は常に考えていました。そして自分と一緒に
シンクロインフェルニティを真剣に考えているレイラくん
https://twitter.com/layla_aker)がいくつかのCSで決勝トーナメントに進出する
ことができていたので、ある程度自分の考えていた理論は間違いではなかったのが
わかりとても嬉しかったです。それでは今年の遊戯王を振り返ってみましょう。



2014.1~13/9改定)



「征竜」デッキの流行


征竜 サンプルデッキ Laypy CS 1位 アークさん

http://ocg.xpg.jp/deck/deck.fcgi?ListNo=151458



前回の制限改定により、魔導と同じくメインパーに大幅な規制を受けた
征竜デッキでしたが、親征竜にはノータッチであったためそのプレイスタイルを
ランク7による制圧→8シンクロや7エクシーズによる制圧へと変更し、
征竜を除外することで任意のドラゴン族モンスターをサーチすることができる
柔軟性の高さ、幻水木ギミックから登場する「神竜騎士フェルグラント」の
盤面制圧能力の高さなどから、長らくトーナメントシーンに君臨していました。

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このデッキに対する対抗馬として活躍していたデッキとしては、
「先史遺産」が挙げられます。



「先史遺産」

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先史遺産 サンプルデッキ 大井町CS 1位 ふぇぐさん

http://ocg.xpg.jp/deck/deck.fcgi?ListNo=157243



任意の先史遺産カードをサーチすることのできるネブラ・ディスクは
HEROのおけるエアーマンの如き存在であり、オネストを無理なく採用
することのできる光属性であることや、征竜デッキが主に盤面に繰り出す
「神竜騎士フェルグラント」「閃光竜スターダースト」に対する解答札として、
「ゴルゴニック・ガーディアン」を無理なく採用することができること、
No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック」を利用することで1ターンキルを
行うことが容易である事もあり、環境2番手として征竜に勝るとも劣らない
活躍を見せていました。

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また、チーム戦を中心に「海皇ジェネクス水精鱗」「ヴェルズ」
といったデッキも上位に名を連ねました。





2014.2~(14/2改定)




この時の改定により、征竜モンスターは無制限から準制限となり、
いくつかの主要パーツも規制されたため、環境から姿を消すかのように
思われました。しかし、規制されたパーツに代わる新たな大体案として、
「エクリプス・ワイバーン」「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン」や
「カードガンナー」「異次元からの埋葬」といったカード群が採用されました。
これらのカードの採用により、「征竜」デッキは前環境となんら遜色のない
デッキパワーを維持し、トーナメントシーンにおいて活躍しました。

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「征竜」サンプルデッキ 岐阜CS1位 J-SPEEDさん

http://ocg.xpg.jp/deck/deck.fcgi?ListNo=161621



また、PRIOのリリースにより登場した「アーティファクト」シリーズにも
脚光が浴び、純アーティファクトデッキや、同じくランク5を主力とする
先史遺産デッキに取り込まれたりと、様々なトーナメントシーンにおいて
これらのカード群を見かけるようになりました。

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「アーティファクト先史遺産」サンプルデッキ くわのけCS1位 たいちさん

http://ocg.xpg.jp/deck/deck.fcgi?ListNo=166264






2014.4~(14/4改定)




遊戯王ZEXALの放送が終了し、遊戯王Arc-Vの放送がスタート。エクシーズ召喚に
変わる新たな召喚方法として、ペンデュラム召喚が登場しました。
モンスターカードでありながらエクシーズモンスターでもあるという
ペンデシュラムモンスターは、そのデザインの奇抜さや既存のデッキには
組み込むことが困難なシステムの独自性から、シンクロ召喚やエクシーズ召喚とは
異なり、トーナメントシーンにおいて即座にその姿を見かけるようにはなりませんでした。
また、今回の制限改訂によって長らく環境トップに君臨していた征竜は全て
制限指定となり、デッキの柔軟性やパワーが大きく損なわれる結果となった為、
CS等に代表される大規模な大会におけるシェアを大きく減らしました。
ライバルを失ったアーティファクト先史遺産は、その数を大きく伸ばし
1強時代に
突入するかと思われましたが、
Arc-V初のパックであるDEUAにおいて登場した
新テーマに大きくその地位を脅かされる事となります。



「シャドール」「星因子」シリーズの登場

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DEUAにおいて、新たなシリーズ群として「融合」をメインとしたテーマ
である「シャドール」が登場しました。相手フィールド上にエクストラデッキから
特殊召喚されたモンスターが存在する場合、デッキ内から自由に融合素材を
墓地に送ることにできる「影依融合」は、既存のデッキ群に大きな影響を与えた
といえるでしょう。融合素材として墓地に送られたシャドールモンスターは
それぞれ自身の効果によってアドバンテージを得ることができ、融合体の
シャドールモンスターの強力さや制限緩和された「ダーク・アームド・ドラゴン」
等の強力なモンスターを無理なく採用できることから、エクシーズモンスターに
よる制圧を主軸としていた「先史遺産」デッキは徐々に姿を消していきました。

変わりにトーナメントシーンにおいて多く見られるようになったのが
「星因子」デッキです。
エクシーズに頼らずとも下級モンスターの優秀な
ステータスによってビートダウンを行うことができ、強力な専用のカウンター罠の
存在から「星因子」デッキも大会におけるシェアを徐々に伸ばしていきました。
また、「先史遺産」デッキの減少や環境における罠カードの採用が除去札から
「ブレイクスルー・スキル」のような効果無効札に偏ったことから、
エクストラデッキに頼らずとも高打点のモンスターを維持することができ、
ダメージレースにおいて有利に立ち回って逃げ切りの戦術を取ることができる為、
「征竜」デッキも再び多くのトーナメントシーンで見ることができる様になりました。


「シャドール」サンプルデッキ 
JDC Trial 5th 1位 みらーふぉーすさん

http://ocg.xpg.jp/deck/deck.fcgi?ListNo=168735



「星因子」サンプルデッキ JDC Trial 5th 2 ゼンマイスターさん

http://ocg.xpg.jp/deck/deck.fcgi?ListNo=168730



2014.7~14/7改定)



新たなシリーズ群の登場と光天使シリーズの流行



14/7の制限改定により、「アーティファクト・モラルタ」が制限となった為、
先史遺産デッキは事実上トーナメントシーンにおける活躍がほぼ不可能と
なりました。また、
NECHのリリースと新規ストラクチャーデッキの発売により、
新たに
2つのテーマがトーナメントシーンに出現しました。

NECHのリリースにより、ペンデュラム召喚をデッキの主軸とする「クリフォート」
シリーズが登場しました。「スキルドレイン」や「虚無空間」等の永続カードとの
相性の良さ、「クリフォート・ディスク」等による1キル力の高さから瞬く間に
そのシェアを伸ばし、多くの大会によってその姿を見ることができるようになりました。
また、新規ストラクチャーデッキによって高いメタ性能を誇る
MHEROダークロウ」
が登場し、数年ぶりに「
HERO」デッキが環境にその姿を再び見せることになりました。
サーチを多用する「クリフォート」デッキや、墓地にやや依存する「シャドール」
デッキに対する「
MHEROダークロウ」のメタ性能は非常に高く、「HERO」デッキは
環境を担うデッキの一つとして数えられるようになりました。



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「クリフォート」サンプルデッキ べにばなCS1位 JOKERさん

http://ocg.xpg.jp/deck/deck.fcgi?ListNo=184997



HERO」サンプルデッキ JDC Trtial KANSAI 1位 くらうどさん

http://ocg.xpg.jp/deck/deck.fcgi?ListNo=180702

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また、「光天使セプター」「光天使スローネ」の2枚や「ソウル・チャージ」
といった強力なカードが多くのデッキに採用されていたのもこの時期でした。
主にセプスロと呼ばれた
2枚のカードは、アドバンテージをなんら失うことなく
4x3のエクシーズモンスターを場に送り出すことが出来た為、非常に強力な
盤面制圧能力を誇りました。

また、「マスマティシャン」や「神の写し身との接触」などのカードの登場から、
シャドールデッキもその数を大いに伸ばし殆どの大型大会における上位を
独占していました。
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そんな中、「ソウル・チャージ」をうまく扱うことの出来る
デッキとして「エクシーズインフェルニティ」
もいくつかの大会で結果を残します。
専用罠であり、マストカウンターである「インフェルニティ・バリア」や
「インフェルニティ・ブレイク」をサーチしつつショックルーラー等の
強力なエクシーズによる制圧を「ソウル・チャージ」を利用することによって
比較的容易に行うことができる為、環境デッキに十分対抗しうるダークホース的な
存在として活躍します。また、派生デッキとして
HEROのギミックを取り入れた
通称「紫インフェルニティ」もいくつかの大会で結果を残しました。

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「光天使シャドール」サンプルレシピ レイピーcs1位 ヒスイさん

http://ocg.xpg.jp/deck/deck.fcgi?ListNo=175787



「エクシーズインフェルニティ」サンプルレシピ 福岡cs1位 クマさん

http://ocg.xpg.jp/deck/deck.fcgi?ListNo=181836



「紫インフェルニティ」サンプルレシピ WCS日本代表 yoshixさん

http://ocg.xpg.jp/deck/deck.fcgi?ListNo=176050



2014.10~14/10改定)




この改定により、光天使シリーズや多くのメインパーツが規制され、
シャドールはそのシェアを大きく減らすこととなりました。また、
新パックである「ブースター
SP トライブ・フォース」により、新たなテーマが
環境に現れることとなります・


「影霊衣」シリーズの登場

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「トライブフォース」のリリースより、儀式召喚をメインとする
「影霊衣」シリーズが登場しました。既存の儀式テーマとは大きく異なり、
全て儀式モンスターが手札誘発としての効果を持ち、その事故率の低さと
柔軟性の高さから瞬く間に多くのユーザーによって使用される事となりました。
「トリシューラのの影霊衣」によって得ることの出来るアドバンテージは凄まじく、
ミラーおよびその他のデッキに対してこのカード
1枚を通すだけで、
即ゲームエンド級のダメージを相手に与えることが出来ます。その為、

「影霊衣」はミラーにおいて、「トリシューラの影霊依」による被害を避ける為に、
毎ターンお互いのフィールドを空にして相手にターンを渡すという、
非常に特殊なゲームとなりました。また、「儀式魔人リリーサー」を用いることで
相手を完封することもでき、
これらの解決を図るためメインデッキに
「アイス・ハンド」「ファイアー・ハンド」を採用した構築が主流となりました。

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「ハンド影霊衣」サンプルデッキ 新宿杯 1位 ゼンマイスターさん

http://ocg.xpg.jp/deck/deck.fcgi?ListNo=190481

2014.11~




SECEのリリースにより、影霊衣は新たに3種類目の儀式魔法である
「影霊衣の反魂術」と、下級モンスターとして「影霊衣の舞姫」、
新たな儀式モンスターとして「グングニールの影霊衣」を獲得しました。

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これらの新たなカード群の登場により、影霊衣の戦術は多様化し、さらなる必須カードの
増加からメインデッキの枚数が
45枚を数える事も珍しくなくなりました。その為、
先述した「アイス・ハンド」「ファイアー・ハンド」といったモンスターカードの
メインデッキにおける採用率が減少傾向になりました。この傾向によって新たな戦術が
「影霊衣」デッキにおいて選択されるようになります。
通称「くらうど理論」と呼ばれるものがこれにあたります。



「くらうど理論とは」

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通常、「影霊衣」はミラーマッチにおいて1枚でも多くのアドバンテージを得るために
後攻を選択することが多い。しかし、後攻を選択することによって突破が困難な布陣を
先行で敷かれてしまったり(例としてはクリフォーとのスキルドレイン、虚無空間など)
裏目も少なくない。「アイス・ハンド」「ファイアー・ハンド」のメインデッキに
おける採用率も減少しているため、これらの裏目を後攻から返すのが非常に困難と
なってしまう。そこで考案されたのが「リチュア・チェイン」を採用し、
「影霊衣の反魂術」と組み合わせることで、先行で確実に「儀式魔人リリーサー」を
コストに「クラウソラスの影霊衣」を盤面に送り出す戦術である。
例え後攻を選択された事により
-1のアドバンテージを喪失したとしても、
この布陣を返すことは困難であり、これは見事に影霊衣の既存のプランを
逆手に取った動きであると言うことができる。



「影霊衣」サンプルデッキ 名古屋193cs ベスト4 hikariさん

http://ocg.xpg.jp/deck/deck.fcgi?ListNo=193312





この理論が今現在の環境では広まっているため、影霊衣に対して先行を貰えるから
ある程度は安心でるとは言えなくなりました。すべての影霊衣ユーザーがこの理論を
採用しているというわけではないですが、今まで以上に入念なゲームプランをとる
必要があるといえるでしょう。
1月に新たな制限改定を控えている為、今後どのような
環境の変化が訪れるかはわかりませんが、たとえどんな環境になったとしても、
自分はシンクロ軸のインフェルニティを第一に考えて生きたいと思っています。
ここまで読んでいただいて、拙い文ではありますが少しでも何かの参考にでも
なればと思います。それでは~